白井球審に対する「やめろ」の声が止まりません。
2022年、4月24日のオリックス-ロッテ戦で、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手に対する白井球審の詰め寄り行為がありました。
このときはロッテの松川虎生捕手が白井球審と佐々木投手の間に入って事態が大きくなることなくその場は収まりました。
ただ、千葉ロッテマリーンズの若いバッテリーに対する高圧的とも見えてしまった白井球審の行動に対する世間の反応は大きく、白井球審に対する非難の声や擁護の声が飛び交っています。
メジャーリーガーのダルビッシュ投手も言っていましたが、野球の審判は叩かれることはあっても褒められることはほとんどありません。
そう考えると審判の人って大変だなあと思いつつも、選手も己の誇りとプライドをかけて、また家族を守っていくためにも必死にプレーをしているのも事実です。
だから審判は公平な立場で一番冷静に振る舞うことも大事だと思います。
今回は感情のコントロールが出来ず冷静さを欠いた白井球審の行動に対する批判が多かったのでしょう・・・。
また、この試合での白井球審のストライク、ボールの判定についても疑問符が残るところもあり、ここに来て審判員の誤審の話題や技術向上について議論されてきています。
さらにロボット審判の導入の声まで出てきているというではありませんか・・・!
白井球審の行動は一時的な感情によるものですが、審判員の誤審や技術レベルに関しては一時的なことでは済まされないはず・・・
そこで今回は、審判員の誤審、技術向上に関する世間の動きやロボット審判導入に関する声を追ってみました!
白井球審やめろ騒動の余波?ロボット審判導入の声に賛成・反対、それぞれの意見は?
【球審騒動 ロボット審判導入の是非】https://t.co/w6jAqU3soE
ロッテ・佐々木朗希に対し、白井一行球審が詰め寄った場面は、多くの賛否を呼び、大リーグで導入が検討されている「ロボット審判」についてまで議論が及んだ。元NPB審判員の記者らが是非について持論を語った。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) April 30, 2022
審判の誤審による騒動は今でも消えることはありません。
その中でより精度の高い判定を追求していくうえで審判のAI化、ロボット審判の導入なども検討されてきています。
メジャーリーグでは、2008年からビデオ判定を導入し、また2014年からはチャレンジ方式を導入しました。
そして今、ロボット審判も独立リーグやマイナーリーグで運用されたりしています。今季は3Aでも何試合か導入されているようです。
日本でもロボット審判の導入を求める世間の声もありました。
- こういうの見るとはやく審判を完全ロボット化にしてほしい。 中立である審判がこんな態度していいんか?子どももいっぱい見てるぞ。 そもそもストライクやし、早すぎて見えてへんやろ
- もうロボットに審判やらせたら? IT化の時代だし。
- 「正しく判定しなければなりませんが、私たちも人間です(なので私情を込めた判定をします)」のような、立場を利用した悪質な行為が散見されるなら、ロボット審判導入の圧力を高めていきたい。 真摯に判定する審判だけなら人間でいいけど、私情を挟む審判がいるなら機械に任せればいいだけの話なので。
- 今すぐ審判をマシンに置き換えろと要望している訳ではない。マシン判定を使って判定基準にするなり、トレーニングするなり、もちろんサポート役として実際に試合に導入するパターンでも良い。とにかく導入を検討すべきだ。
- 感情をコントロールできない審判が冷静なジャッジができるとも思えないホントこれ。
ロボット審判3Aで採用されてるのね - ロボット審判導入してよいのではないかと思ってます。これは正しい判定で選手の納得感のみならず、審判の技術向上や、精神の安定にもつながると推察してます。審判は、自分の判定がすぐに振り返りができることで、技術向上につながりやすいのではと思います。また、他人から指摘されるよりは機械で指摘される方が、感情をぶつける方向が変わって、今回のような問題はなくなるものと思います。
- AIにして下さい。 人間では限界があります。
- 今はテレビを見ていても球速、変化球の種類、ゾーンのどこを通過したかまで表示されていることもある。
球種も増えて球速も上がって、人の目では対応しきれていないこともある。
アウトやセーフですら機械の判定で覆るのだから、ストライクかボールの判定も機械でいいと思います。
OBの方達の発言は間違っていたと思います。
審判に気に入られるべきとか、審判も人なので感情的になっても許すべきとか、好き嫌いで判定を厳しくするとか、共通するのは審判が人だからダメってことと同義語の様な気がしました。
反対に、ロボット審判の導入に対して反対、慎重な意見も多くみられました。
- 先日の審判とのいざこざでロボット審判の是非が取り沙汰されているが、個人的には反対です。人間がジャッジするところに野球の面白さがあると思う。
- 両サイドに狭いストライクゾーンの審判で試合時間が長くなるのは、ゲンナリだけど、労働を機械が奪うのはいかがなものか〜と
- 審判も野球の一部。ミスや失敗も含めて野球。選手と審判とベンチと裏方と、色んな人の関与があって初めて野球が成立する。科学技術は人間の補完として使うならいいけど、ロボットに審判させるぐらいなら、じゃあ選手もロボットにすれば?と思ってしまう。
- いきなりロボット審判にしなくていいから、MLBみたいにロボットと人間の審判とがどれだけ差があるかを見せてほしい
- 機械審判になったら、そのスポーツは廃れる。 なぜなら、人がやる事に、意味がある。 ミスもある。 そこに、ドラマがある。 自分のジャッジに、そんなに自信がないのかなあ。
- 球審は人間がいい。判定は人間優先だけど、映像確認も同時にできるようにして、機械判定と一致する確率の高い球審は表彰される制度があってもいいのでは。ごまかす球審と正確な球審と同じ扱いするから、図に乗る球審が出て来るのかもしれない。
- 審判に対しても評価を数値化するような仕組みを作れば良いのではないだろうか?打者の打率のような感じで、判定精度を数値化して試合中画面に表示すれば審判にもシビアな目が向けられるだろう。
- 基本的に審判はいた方が良いと思う。審判がボールと言えばボールでも良い。当然誤審も人間だからある。
ただ、球場にビジョンでTVと同じスロー映像を流したりしてリプレイ検証以外にも抗議の幅を広げて審判も自身の誤審を認める事などは必要。
ただ「審判とうまく付き合って行く必要がある」的な意見を持つOBの方なども多いですが、そんな感情に流される様な審判はクビで良いし、そんなに選手に対してマウントを取りに来る様な人達が多いならAIで良いと思う。
ロボット審判の導入に対する考えは人によって様々。
なかには、いきなりロボット審判の導入を考えるのではなく、その前に取り組むべきこともあるのではないか?
そう考えている人もいるようです。
例えば個人的に思うところは
- 審判の動体視力をはじめ、フィジカルチェックを定期的に行うこと
- 審判員も毎試合VTRを再度見返しジャッジの正確さを検証する
このあたりはロボットとは関係なく取り組めるところ・・・。
審判団も徹底する動きを見せてくれることを望みます。
また、ロボット審判については、ジャッジの精度が試合で採用しても問題ないレベルに到達した時には、テクノロジーの技術はうまく活用できると良いかも知れませんね。
- 判定に疑義が生じた時には、ロボット審判の判定を確認する。
(現況ルールではストライク・ボールの判定の場合はリクエスト出来ないので、ルール改正も考慮に入れて検討していく事が必要ですが・・・) - 試合ごと、また通算の各個人の審判とロボット審判のジャッジを照合して、審判員別にジャッジの精度を数値化すること。
全てをロボット審判に委ねるのではなく、人間の審判のジャッジがあった上で、ロボット審判を上手く活用する方向性を見出してくれると個人的にも嬉しく思います。
ただし、世間の声が強く求めるなら、場合によっては審判の成績は何らかの形で公表していく時代になるかも知れませんね・・・。
誤審問題が尽きない審判員、成績を公表したほうが良いのか?
プロ野球選手の場合、日頃の試合の出場データをもとに、打者なら打率、ホームラン、打点、出塁率・・・他、投手なら勝利数、奪三振数、セーブ数・・・他、成績が常に公表されています。
野球でお金をもらっているプロの選手ですから成績の公表は当然あるべきものだと思います。
それでは審判員の場合はどうでしょうか?
審判員もプロですから成績を公表したほうが良いのでしょうか?
実はメジャーリーグでは審判もデータ分析で評価されるようになっているようです。
「Umpire Scorecards」はTwitterで、アンパイアスコアカードレポートとして、各試合の球審の評価を投稿しています。
Twitterの投稿画面を見てみると、
- Overall Accuracy(全体的な精度・正確性)
- Overall Consistency(全体的な一貫性)
- Called Ball Aaccuracy(ボールコールの精度・正確性)
- Called Strike Accuracy(ストライクコールの精度・正確性)
などの分析結果が投稿されています。
Umpire: Charlie Ramos
Final: D-backs 3, Cardinals 8#Dbacks // #STLCards#ARIvsSTL // #STLvsARI pic.twitter.com/wQK3dTFxTG— Umpire Scorecards (@UmpScorecards) April 29, 2022
このデータ分析はファンも見れますから審判員の技量をファンも常に確認できます。
これは審判員もいい加減なジャッジは出来ないですね・・・。
毎試合、審判員も緊張感を持って試合に望むことが出来ますし、自らのジャッジの精度を毎試合振り返り自身の技術向上につなげる意識も今以上に芽生えていくのではないでしょうか?
日本では球審のストライクゾーン判定の精度向上を目的として、投球の軌跡を精密に測れる機器「トラックマン」のデータを活用するようにしていますが、審判のジャッジの精度を公表するというところまではしておりません。
実際、日本でも審判員の成績の公表を要望する世間の声は以前からありました。
- 審判にも成績みたいなのがあってもいいのかもですねー 公表したら審判にも緊張感が生まれると思うのです
- なんか、今年は抗議したりビデオ判定したりするとかなりの確率で判定が覆ってる気がするな。 そういうケースだけでも数値化して審判の成績表みたいなの公表すればいいのに。
- 審判の成績も数字に出してほしいと思いませんか? 長期に渡りクレームなしの人は表彰して欲しいです。
- NPBでも審判の成績公表を。好成績の審判は年俸と評価アップも。審判のジャッジが勝敗や選手の成績を左右するのだから。
- ふと思ったのだが… リクエスト制度で判定が覆った場合その判定をした審判はマイナスポイントがつく。成績は公表。累積で研修を受けたり、出場停止にしても… ただ、逆で表彰もあり。 せっかく導入した制度を生かしてデータはとっている…と思いたいが、身内に甘いからしてないだろうな
- 「審判も人間」だが、誤りは訂正すべき。その為の『チャレンジ』であり、4氏でジャッジするのだから。 評価制度は賛成だが、誰が評価するかが問題
- トラックマンのデータと自身の判定を比べて云々という記事が出ていたけど、自分で確認するだけなら、技術が向上するかどうかは人によるよね。 結果が公表されたり、成績に反映されるとなれば違うだろうけど。 まぁ審判さんも、ほぼ休憩もなしで大変ではありますよね。 (だから良いとかではない)
- リクエストで判定覆った審判員成績を、投手成績や打撃成績と同じように公表するべきだよ。
- チャレンジ制と同様に審判の成績もデータで公表して成績の良い人に大事な試合や球審を任せるのはどうだろう?野球選手は若い内に目の衰えが成績に影響するけれど審判の場合はどうなんだろうか?サッカーと違って走らないから体の衰えに気付かない審判が多い感じがする
- プロ野球の審判も成績を公表した方がいいのではありませんか? ・誤審回数/リクエスト回数=誤審率 ・誤審率ランキング 誤審率の順位/登録審判数 ※試合中継の合間に上記の誤審率、順位、重大な誤審回数を解説したら、審判も気合が入ると思います。
審判の成績については、先述のようにメジャーリーグで公表されていることから日本のプロ野球でも今後、より一層、審判の成績の公表を求める声が強くなるかも知れません・・・。。
プロ野球一軍の試合の審判員になるのは超大変だった!
もし、ジャッジの成績を公表されるとなれば審判員も大変ですよね・・・。
ただ、判定の精度を高めていく手段としては一つの方法なのかもしれませんが・・・
とは言うものの、ダルビッシュ投手も言っていましたが審判員は一般の人が思っている以上に難しいとのこと。
ダルビッシュ投手曰く、元プロ野球選手が審判をしても誤審連発なので、自分からするとプロ野球の審判は全員化け物とか・・・
確かに150キロ、160キロで迫ってくるボールを判定するなんて考えたらかなりの経験と技術が必要に思えます。
しかもプロの野球選手が投げてくる変化球はエグい曲がり方もするでしょうから我々素人には判定するのは至難の業でしょう。
テレビで見るのとは全く違いますからね。
そう考えると審判ってホントすごい人達なんだと思いますよ!
プロ野球の審判員になるには「NPBアンパイア・スクール」の受講が必要!
また、審判員になるにはかなり大変なことも分かりました。
プロ野球の審判になるには、シーズンオフに毎年開催される 「NPBアンパイア・スクール」という1週間の審判合宿を受講することが必要とのこと。
応募資格は高校卒業以上の資格を有する者で、性別、身長、体重、視力、年齢などに制限はありません。
かつてはプロ野球の審判の応募には、「身長175cm以上の25歳未満の男性で、裸眼で視力が1.0以上」といった条件がありましたが、現在はこれらの条件はないとのこと。
ちなみに2021年の第8回NPBアンパイア・スクールの募集要項を見てみると定員は36名。受講料は48,000円でした。(年によって定員や受講料は変動している模様です。)
NPBアンパイア・スクールを受講後、プロ野球の審判として高い資質を持っていると判断されれば、翌春のプロ野球キャンプに参加できるとのこと。
そこで改めて適性を判断され、合格となれば「育成審判」、もしくは「研修審判」として契約を結ぶことになります。
育成審判員はまず2軍の試合で経験を積む!通常1軍昇格まで5年?
育成審判での契約になると、2軍の試合で審判を務めながら1軍昇格を目指します。
2軍で1年間に約100試合の審判を務め、1軍に昇格するには、特別な技量を持っていない限り、通常は約5年かかるといわれているそうです。
ただし、1軍に昇格しても最初は塁審のみで、1軍の審判として5年から7年の経験を経て初めて主審を務めることができるとのことです。
研修審判員は独立リーグで経験を積み、育成審判員を目指す!
研修審判での契約の場合は独立リーグ「ルートインBCリーグ」や「四国アイランドリーグplus」に派遣されて経験を積みます。
ほとんどの合格者はまず研修審判として契約することになり、1年間の活動を評価されれば、育成審判として新たに契約を結べるとのことです。
こうして見ると、プロ野球の1軍の試合の審判員になるまでには気の遠くなるような道のりを歩んでいかなければならないことが分かりました。
ちなみに、2021年のスクールの修了生からは4名と研修審判員の契約をしたと発表がありました。
36名の定員の受講で研修審判員として契約できたのが4名・・・
研修審判員になれるまででもかなりの倍率を勝ち残らないといけないんですね・・・
そしてこの4名がプロ野球1軍の審判になるには・・・果たして何年先になるの?
またそこから主審を務めるまでにはまた5〜7年かかる・・・
プロ野球1軍の主審を務めている審判員って、ホントにすごい人達なんですね!
この度の騒動の渦中にある白井球審もここまでに至るまで幾多の経験をされてきているということですか・・・
調べてみますと、白井球審の出場試合数は1500試合を超えていました。
それにしても、これだけの厳しい倍率を勝ち残り、かなりの試合を経験してきても誤審とは切っても切れない審判員の仕事は、ダルビッシュ投手の言う通り、我々が思う以上に難しくて大変な仕事なんだなあと改めて感じました。
白井球審の騒動を受けて、審判員の対応を求め選手会が質問状を提出の意向!
#白井球審 が #佐々木朗希 の態度を注意 元審判部副部長「彼はまじめで熱いところがありますから」#chibalotte https://t.co/EaAFXLtV59
— 東スポ (@tospo_prores) April 24, 2022
4月28日に、日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝がオンライン形式で開かれました。
そして、選手会から審判員の技術向上や選手への対応方法に関し、NPB側へ質問状を提出する意向を伝えたとのことです。
選手会・加藤事務局次長は、
「元々、いろいろなコミュニケーションが足りていないんじゃないかという意見が選手からもあった。」
とのことで、今回の白井球審と佐々木投手の件もコミュニケーション不足の部分もあるのではないかと感じているとのこと。
試合中の私語は原則禁止されているとですので、ここでいうコミュニケーションとは、試合中の会話というよりは常日頃からの意見交換という意味合いだと思います。
日本野球機構では、2011年3月7日に
「グラウンドでの親睦的態度禁止の徹底について」というタイトルで試合中の私語の禁止の徹底を通達をしていました。
野球規則細則「審判員のとるべき措置・7」は、「私語談笑の禁止」として、次のように規定しています。
プレーヤーが相手チームのプレーヤーや観客と試合中または試合前に親睦的態度をとったり、私語談笑することは、野球規則によって禁じられているが、審判員は特に注意を払わなければならない。 なお、審判員もこのような行為があれば、あらぬ疑いを生む恐れがあるから厳に慎まなければならない。引用元:日本野球機構
今回の白井球審との一件で、佐々木投手や松川捕手に「試合中に審判と上手くコミュニケーションを取って逆に審判を利用していく」というようなことをアドバイスされている球界OBも何人かいましたけど、どこまでが私語でどこまでが私語でないのか、その境界線ってよくわからない感じですが・・・
おそらく、試合に関係するプレーや判定に関する確認のコミュニケーションはOKということなんでしょうね・・・。
その確認の中で上手く審判をおだてるという感じでしょうか・・・?
今回の選手会の質問状は、白井球審の一件に限らず、以前から求めてきた審判員の技術向上やフィジカル面を含めた評価方法、選手への対応における統一性などで見解を求める内容とのこと。
今後、今回の白井球審の一見のようなことが起こらないように、選手と審判員の間でより良いいプレー環境を作っていくためにも、NPBや審判員側と意見交換を行う場も求めていくとしています。
また、選手会の加藤事務局次長は、「審判にもいい制度づくり、例えば動体視力とかフィジカル的な評価が毎年あるべきじゃないのか」とも語っており、審判の方々の意見も聞きたいとしています。
白井球審の騒動を審判員について見直す良い機会に!
このように誤審が消えることがない審判について、審判の成績公表やロボット審判を求める声が高まってきました。
海の向こうのアメリカでは日本の一歩先を行き、実際に運用も試されています。
日本のプロ野球では、審判について今後どのような動きをしていくのでしょうか?
ただ、プロ野球は人間の審判がいてこその面白さがあるのも事実です。
世間でもロボット審判に慎重派の人の多くは、人間の審判ならではのドラマもプロ野球の魅力だと感じているように思えます。
私は阪神タイガースのファンですから、岡田監督時代の中日戦での騒動は今でも強く印象が残っています。
2005年、阪神が2年ぶりにリーグ制覇した年の9月7日、ナゴヤドームで行われた中日戦です。
この時、阪神は中日と熾烈な優勝争いを繰り広げていました。
怒りの原因は、阪神にとって度重なる不可解な判定だった。九回表2死満塁で、関本の右前打で二塁から本塁を突いた中村豊は微妙なタイミングでアウト。今度はその裏、代わったばかりの4番手の久保田が攻められ、無死二、三塁の守り。谷繁の二塁ゴロで三塁走者のアレックスがホーム突入。バックホームでアウトにも見えたが、判定はセーフで1点差。激怒した岡田は選手を引き揚げさせたのだ。
ベンチには球団社長の牧田俊洋もやってきた。「試合をやってくれと説得された。社長は『放棄試合のペナルティーは3億円』とも言ってた」。中断は18分。とにかく試合は再開された。
引用元:THE SANKEI NEWS
この試合、最後は阪神が勝ったのですが、この年のリーグ優勝を決めた分岐点となった試合と言っていいでしょう。
あの試合を振り返り、あの落合監督をしても、
「あの試合は監督で負けた」
と言っていましたから・・・
だからと言って誤審があっていいとは思いませんが、審判の判定が生んだドラマであったことは間違いありません。
ロボット審判の導入が進んでいくとなれば、球審のストライク・ボールの判定だけでなく、塁審のジャッジなどあらゆる判定もロボットに委ねていく時代になっていくような気もします・・・
そうなると個人的には寂しい気もします・・・。
審判員も1軍の試合のジャッジができるまでには相当な努力と経験が必要なことも分かりました。
そして審判員にも夢があって誇りがあって今の仕事をしているはず!
だからこそ、審判員にもより一層技術を向上することを検討して頂きたいと思います。
そして今後、選手会と意見交換を交わしながら良い改善策を見つけて頂きたい・・・
いずれにしましても、今回の白井球審の騒動を経て、今後のプロ野球界が良い方向へ進んでいくことを願います。
私はプロ野球が大好きなので、今後も応援して行きたいと思います!