劇団「DULL-COLORED POP」を主宰する谷賢一さんを女優の大内彩加さんがセクシュアルハラスメントで提訴しました。
これを受けて16日から公演予定だった南果歩さん主演の短編劇「家を壊すー」の公演は中止と発表。
公演を目前としての訴訟劇に注目が集まっています。
大内彩加さんが明らかにしたハラスメントの内容とはどういったものだったのでしょうか?
また、大内彩加さん以外からもハラスメント被害の告発がされいる模様…
一方、谷賢一さんは事実無根と反論しているようです。
ただ、ここにきて谷賢一さんがTwitterの裏アカで自分を擁護しているとの噂も…
はたして真相はどこに?
情報を集めてみました。
谷賢一のハラスメントの内容は?大内彩加が訴状提出!
大内彩加、劇団主宰の谷賢一氏にセクハラで550万円の損害賠償求め訴状提出 LINE画面も公開#大内彩加 #谷賢一 #セクハラ #DULLCOLOREDPOP
https://t.co/jDR9MT5jDQ— 日刊スポーツ (@nikkansports) December 20, 2022
2022年12月15日、谷賢一さんが主宰する劇団「DULL-COLORED POP」の女優・大内彩加さんが、性的なハラスメント行為などを受けたとして、谷賢一さんを提訴したとインターネット上に投稿しました。
お知らせです。
私、大内彩加はDULL-COLORED POP主宰 谷賢一を提訴いたしました。noteには以下の文章含め、より詳細にどうして告発に至ったかの経緯も記載しております。
まずは画像に纏めた文章を御一読いただけますと幸いです。
「全ての人たちへ」https://t.co/kTnFAEhl9H #MeToo #MeTooJapan pic.twitter.com/cu2TimFhVV
— 大内彩加 (@o_saika) December 15, 2022
そこで語られているハラスメントの内容を簡単にまとめます。
- 日常的に胸やお尻を触る
- 卑猥な言葉をかけられる
- 卑猥な内容のLINEが送られてくる
- 稽古中に飲酒をしながら稽古をする
- 酩酊状態で稽古場に来る
- 性的な演出を演者の許可を取らず行う
- 若い役者・スタッフを複数人の前で怒鳴りつける
- 女性キャストに肩を揉ませる
- 女性を必ず自分の隣に座らせる
- 物に当たる、態度に大きく不快感を出しながら稽古をする
- 急に人を叩く、蹴る
大内彩加さんが谷賢一さんから受けた性加害は2018年3月から2021年3月まで続いたそうです。
また、エントラップメント型ハラスメントや環境型パワーハラスメントもあり、上記の内容では書ききれないようなハラスメント行為があったとのこと。
これを受けて南果歩さん主演の短編劇「家を壊すー」の公演は中止。
また、20日にはオンラインの記者会見に臨み、谷賢一さんから性暴力を受けたと訴えました。
11月24日付で谷賢一さんに慰謝料など550万円の支払いを求める訴訟を東京地裁に起こしたとのことです。
訴状によりますと、大内彩加さんは2018年7月、東京都内で谷さんと飲酒後に自宅で力ずくで性行為をされたなど訴えています。
訴状によると大内さんは2018年7月、東京都内で谷さんと飲酒後に「終電を逃したから家に行く」と言われ、自宅で力ずくで性行為をされたなどとしている。
引用元:毎日新聞
また、谷賢一さんと交わしたというLINEのやりとりも公開されています。
谷氏と交わしたというLINEのやりとりも公開。大内に恋人ができたことを知った谷氏から送られたという「大内くん、彼氏できたんだってね…。おめちゃんと報告しろよ……。勝手におっぱい触ってごめんね……また触っていいときあったら教えて下さい触りたいです……」(原文ママ)などのメッセージも見られる。訴訟では証拠として提出する方針としている。
引用元:日刊スポーツ
このLINEのやりとりが真実だとすれば明らかな証拠になりそうですが、大内彩加さんによれば、谷賢一さん自身はハラスメントをした自覚はないとのこと。
2022年6月、劇団内のハラスメントについて話し合う会が行われた時に谷が「自分はハラスメントをしたことはない」「もししたとしても●●(過去の劇団員)の尻を揉んだくらいだ」と発言したことを私は忘れません。
引用元:大内彩加の雑記置き場
大内彩加さんは適応障害・うつ病を患い精神科に通院、投薬治療をしているとのこと。
何度も自殺をしようともしたことを明かしています。
今回、中止となった短編劇「家を壊すー」は福島県の原発事故をテーマにした舞台でした。
大内彩加さんは福島県飯舘村出身で東日本大震災の被災者でもありました。
原発事故がテーマの公演に谷賢一さんが関わることは「あってはならないと考えた。公演後の告発では見に来た人も傷つくと思った」と語っています。
公演前に告発した理由には上記のような理由があったようです。
谷賢一のハラスメント被害について、大内彩加以外からも告発が続々…
谷賢一さんからハラスメントについては、他の劇団員からも告発や目撃証言が出ています。
DULL-COLORED POPの劇団員・宮地洸成の告発
画像引用元:Hironari Miyachi note
DULL-COLORED POPの劇団員の宮地洸成さんも谷賢一さんから被害を受けたと告発し、劇団を退団することを明かしています。
劇団主宰・谷賢一による性暴力及びハラスメントの件を受け、今後も劇団活動に参加するわけにはいかない、したくないと考えたからです。
宮地洸成さんによると、谷賢一さんはセクシャルハラスメントとパワーハラスメントの常習者とのこと。
特にセクハラはひどかったようでした。
私が目撃している範囲でも女性俳優の身体に触れることはしょっちゅうで、俳優が嫌がったり、まれに周りが注意してもやめませんでした。抱きつく、胸を揉む、肩を揉ませるということもよく見ました。私はセクハラの対象ではなかったので詳しい個別描写や時期に言及することは避けますが、本当に、ひどいです。
また、パワハラもあったとの事で宮地洸成さん自身も演技指導を超えたパワハラを受けていたとのことです。
また、大内彩加さんの告発にもありましたが、酩酊状態で稽古場に現れあり、稽古場で飲酒することもあったそうです。
また、スタッフを恫喝するところを目撃したこともあるとのこと。
ある稽古では私のミスでシーンが止まると怖い声で怒鳴られたことがありました。私の未熟なミスに対する指導ではありましたが、必要な範囲を全く超えています。また稽古場に酩酊状態であらわれたり稽古場で飲酒することがよくありました。ある稽古のダメ出しでは、谷が酔って机に頭を打ち付けて怒鳴るところをみたあとに、稽古を続けなくてはいけませんでした。本番の直前にスタッフを恫喝したり、またあるスタッフには蔑むような口調で命令するのを目撃したこともあります。私に対するものではありませんでしたが、周囲の俳優やスタッフが見ている中で行われており、環境型パワーハラスメントでもあったと思います。
宮地洸成さんは、谷賢一さんの加害を受けた一人ではある一方で、セクハラや性加害を含めたハラスメントについて、傍観者として加担した面があったと謝罪しています。
このまま劇団活動を続けることで谷賢一さんのハラスメントを黙認し続けること、被害者を抑圧してしまうことが何よりも看過できないと劇団を辞めることにしたとコメントしていました。
DULL-COLORED POPの劇団員・阿久津京介の告発
私ごとではありますが、今日1/18で役者という仕事を始めてから丸2年が経ちました。
これまで携わらせていただいた作品や出会ってくれた人たちに改めて御礼申し上げます。
色々と大変な情勢ではありますが、僕にできることが何かを模索し続けていきたいと思います。
引き続きよろしくお願いします。 pic.twitter.com/oQyRKbjTBu— 阿久津京介 (@akutsu_acts) January 18, 2021
12月20日には同じくDULL-COLORED POPの劇団員の阿久津京介さんも劇団を退団するとの投稿がありました。
2016年の改心とは😰
≪私は2022年5月、DULL-COLORED POPに入団しました。そしてその直後、谷賢一によるハラスメント行為の噂を初めて耳にしました。それは、本件とはまた別のものです。その詳しい内容についてはここでは伏せさせていただきますが、1つや2つではありません≫https://t.co/ti7WDT2nYN
— 🪺 落ち葉焚き 🕊️ (@omukainoinu) December 21, 2022
試掘京介さんは2022年5月、DULL-COLORED POPに入団しました。
そしてその直後に谷賢一さんによるハラスメント行為の噂を初めて耳にしたとのこと。
それは、大内彩加さんの件とはまた別のものでした。
その詳しい内容については伏せておりますが、ハラスメントについては1件や2件ではないとのこと。
DULL-COLORED POPに入団したと聞いた友人からは心配して連絡があったほどだったそうです。
阿久津京介さん自身は谷賢一さんから直接ハラスメント行為を受けたたり、ハラスメントの噂の現場を目撃したわけではないようですが、噂を知ったとき、本当にできることは何もなかったのかと疑問が残ったとのこと。
噂を知っても何の行動も起こすことができなかった自身のことを反省しているとのことでした。
私は今日に至るまで、何の行動も起こすことができませんでした。「当事者間の問題に介入することで、それが意図しない二次加害に繋がり、被害者の方をさらに深く傷つけてしまうのではないか」と理由づけて、自分を正当化していました。噂について考えないようにしてしまいました。何も聞かなかったことにしてしまいました。何度も疑心暗鬼になりながらも、谷と創作を続けてきてしまいました。これは自分の落ち度と言う他ありません。本当に情けないです。本当に反省しています。谷の作品が発表されるたびに被害者の方たちが苦しんでいたかもしれないと思うと、本当に慚愧に堪えません。
だからこそ、今回先んじて並大抵ならぬ勇気で声を上げてくれた大内さんと宮地さんを見捨てるようなことは絶対にしたくありません。(中略)
谷と関わることで深く傷付いた被害者の方たちや、私の周りの人たちへの影響、お客様からの信頼という点から鑑みても、今回の告発を受けて、なおもDULL-COLORED POPで活動を続けることは自分にはできません。
引用元:阿久津京介 note
今回、勇気を出して声を上げた大内彩加さんと宮地洸成さんを見捨てるようなことは絶対にしたくないとの思いから、このような投稿に至ったと思われます。
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DULL-COLORED POPの元劇団員・百花亜希の告発
ダルカラ福島三部作観に来て欲しいってことと、なんかいろいろ心のままに よなよな わらわら書いたブログ_φ(゚▽゚*)♪https://t.co/rk5O0EsNRK
ご予約&詳細→ https://t.co/TdL25E2b1y
切実なお願い→ https://t.co/NGojcPFURD pic.twitter.com/i31qfDvMQp
— 百花亜希 ∞Aki Momoka∞ (@MomokaAki) August 3, 2019
また、DULL-COLORED POPの元劇団員、百花亜希さんも自身のブログで、谷賢一さんのハラスメントについて投稿されています。
祈りとメッセージ|注文の多い百花店 #note https://t.co/AaFJ0fSdj6
— 百花亜希∞Aki Momoka∞ (@AkiMomoka1019) December 23, 2022
百花亜希さんが退団を決めた理由は、谷賢一さんが百花亜希さんにしたこと、伝えたことが、パワハラ・モラハラであると認識し、劇団員として、もうこれ以上一緒に創作はできないと思ったからとの事でした。
わたしが、退団を決めたキッカケは、谷が、わたしにした、伝えたことが、パワハラ・モラハラであるとわたしは認識し、劇団員として、もうこれ以上一緒に創作はできないと思ったからです。
引用元:注文の多い百花店 note
谷賢一さんはお酒を持って現れたり、乱暴な態度や声を荒げて怒鳴ったりしていたようです。
谷は、挨拶したりしなかったり、威圧感持って現れる、お酒呑んだり持って来て現れる、乱暴な態度、声を荒げる、怒鳴る、追い詰める、物にあたる、空気を悪くする・・などあったと、わたしは認識しています。
主に、谷から見て俳優の芝居ができていない、台詞は一言一句覚えて言えて当たり前なのに言えてない、谷の機嫌、自分の思い通りにならない・・など理由は様々です。
これらのことは、わたしに対しても、他の劇団員・スタッフ・客演・WS参加者などに対しても、こういった振る舞いがあったと、わたしは認識しています。引用元:注文の多い百花店 note
また、地方公演の夜、谷賢一さんはホテルの部屋に押し入ってきたことなどを明かしています。
経費節約の為、個室だけど寝るだけの狭い鍵がないお部屋に、夜な夜な酔っぱらった谷が、わたしの部屋に入ってくるということも旅公演で度々ありました。
なんて言ったか覚えていないけれど、わたしは「出てけ!」など、やいのやいの言ったり、蹴ったりもしたかもしれないです。けれど、力では負けます。
他の劇団員やスタッフの方が助けてくれたりもありました。
お隣の劇団員のとこへ逃げたりもありました。
わたしへのお尻や胸を触られるのは日常茶飯事でした。それらをセクハラだという認識はありました。嫌でした。引用元:注文の多い百花店 note
その他にも、百花亜希さんのブログでは、谷賢一さんから口止めのLINEが送られてきたことや、そのLINEの写真も公開していました。
百花亜希さんは何度も劇団を辞めると言っていたそうですが、その都度引き止め、説得により劇団員を続けていたそうです。
谷賢一さんが、今度こそ変わってくれるかもしれないとどこか期待もしていたそうですが、この度の一連の騒動の谷賢一さんのコメント文を見て何も変わっていないと語っていました。
また、百花亜希さんは、今回の事は谷賢一さんの心が生まれ変わるチャンスだとともとも語っていました。
これは罰じゃないです。彼にとって。彼自身が運んできた特大ギフトだとわたしは思います。
谷の心が生まれ変わるチャンスだと思うから。
生まれ変わる勢いでほんとうに変わることができたなら、とてつもなく時間かかるかもしれないけど、きっと、きっとやり直せると思います。引用元:注文の多い百花店 note
その他被害者からの投稿も!
また、ハマカワフミエさんという女優さんも大内彩加さんに連帯しますとの投稿がありました。
大内さんに連帯致します。 https://t.co/RcfYWLwxjJ
— ハマカワフミエ (@hamakawafumie) December 15, 2022
ハマカワフミエさんは過去に谷賢一さんからセクハラの被害を受けていたような投稿をしていました。
おはよーございます。もう今日で何連勤だか数えられなくなってきた。ちなみに昨日も谷賢一におぱい触られた。次から金とってやる
— ハマカワフミエ (@hamakawafumie) September 19, 2010
この投稿は2010年のものでかなり過去の出来事ではありますが、深い傷を抱えながら過ごして来られていたのかも知れません。
谷賢一はTwitterの裏アカで自身を擁護?
また、こういったハラスメントの訴えがある中、谷賢一さん自身がTwitterの裏アカで自身を擁護しているとの噂も出ています。
こちらは作家の柳美里さんの投稿。
谷賢一本人のものと思われる裏アカを複数発見し、唖然としている。
劇団員に口止めや週刊誌へのタレ込みを指示する電話をかけまくったり、裏アカでツイートしたりする暇があったら、迷惑をかけた相双地区の関係者に謝罪をしなさい。少なくとも、私を含め、私の知人は、誰一人、謝罪を受けていない
— 柳美里 (@yu_miri_0622) December 20, 2022
谷賢一さん本人と思われる裏アカが複数発見され、唖然としているとのこと。
こちらの投稿が裏アカではないかと噂されています。
谷賢一さんは素晴らしい劇作家であります。今回の事件に関して世論では谷さんが悪いってなるでしょう。でも結果表に立つ演者の味方になるんですよね世論って。
その時はワイワイ下ネタ話してケタケタやってても、何か都合悪いことが起きれば役者ってすぐ手の平返しますから。 pic.twitter.com/XQ4Ks8u1Vv— 元作家 (@nazonogekisakka) December 16, 2022
また、柳美里さんの投稿を見ると、劇団員への口止めや週刊誌へのタレ込みを指示する電話をかけまくったりしているとも…
この裏アカが本人のものであるという証拠がある訳ではありませんが、世間では本人ではないかとの噂が絶えないようです。
谷賢一はハラスメントの訴えに反論!
【告訴】作・演出の谷賢一氏へのハラスメント告発で舞台公演中止https://t.co/zyspywxnof
出演予定だった女優の南果歩はツイッターで「本当に残念でなりません。しかし、演出の谷賢一さんを提訴した方の並々ならぬ心情を思うと、これは致し方ない判断だと思います」とつづった。 pic.twitter.com/d1qgknNLAV
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 16, 2022
一方、大内彩加さんの一連の訴えに対しまして、谷賢一さんは自身の公式サイトで反論しています。
この度は私に関することで大事なお客様、および公演関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることをまず深くお詫び申し上げます。以下、ご一読頂ければ幸いです。
本日公開された大内彩加さんの文章について https://t.co/sgFKBV6jWq
— 谷賢一 (@playnote) December 15, 2022
谷賢一さんによると、大内彩加さんの訴えは事実無根および悪意のある誇張に満ちており、受け入れられるものではないとのこと。
訴状が届いていないため起訴内容については確認できておりませんが、司法の場で争う所存と語っていました。
また、谷賢一さん自身も強いパワハラを受け、今後はそのような手段に頼らずに現場に立つべきだと自覚したともコメントしています。
しかし忘れもしない2016年、私自身がある演劇現場(劇団外でのプロデュース公演)で年上の俳優やプロデューサーから非常に強いパワーハラスメントを受けた際、私はもちろん、私以上に萎縮してしまっていた座組のメンバーたちの姿を見て、今後はそのような手段に頼らず現場に立つべきだと自覚を強くしました。忘れもしない2016年のことです。
谷賢一さんが強いパワーハラスメントを受けたのは2016年。
谷賢一さんが大内彩加さんと仕事をしたのは2018年から。
大内彩加さんに対し訴えにあるような行いをしたことはございませんとコメントしています。
また、今年の夏にも一緒にリスペクトトレーニング講習を受けたり、ハラスメント講習を受け、今後劇団としてどのような環境づくりをしていくか対応を協議してきたとのことです。
大内さんや宮地さんとは、今年の夏に一緒にリスペクトトレーニング講習を受けたり、ハラスメント講習を受けた上で、今後劇団としてどのような環境づくりをしていくか対応を協議していました。それも「劇団内で問題が起きたから」というきっかけではなく、演劇界で起きていた様々なハラスメント事件を他人事とせず、劇団として自分たちの対応をアップデートしていくための自発的な動きでした。そんな中、今回このように寝耳に水の形で、公演前日に訴えを起こされたことは大変心外です。これはれっきとした名誉毀損であり、私が今準備している公演遂行のためにも看過することができません。そして何より私自身の名誉のためにも、取り下げて頂くまで戦う覚悟でおります。
これについて宮地洸成さんは、今年になってハラスメントの対策を劇団でもはじめましたが、谷賢一さんは自身のハラスメントについての自覚はなかったと言っています。
今年になってハラスメントの対策を劇団でもはじめました。しかし「ハラスメントをしてきたから対策をするんだよね」という劇団員の発言に対して谷は「そういうわけではない」と、自らの過去の加害について自覚している様子は見られませんでした。そもそも覚えていない場合もあるでしょう。なぜならひどく酔った次の日に彼が記憶をなくしてしまうことは全く珍しくなかったからです。酒をやめたという話も今のところ聞いていません。
宮地洸成さんは、ハラスメントの協議が劇団の中で有効に働いている部分はあるものの、劇団主宰の谷賢一さんに自覚と反省がなければその有効性に疑問が残ると語っていました。
お酒が理由で谷賢一さんが記憶をなくしているとの話があるようですが、このあたりが双方の主張の違いになっているところもあるのかも知れませんね。
谷賢一さんは、公演前日に訴えを起こされたことは大変心外で名誉毀損であり、自身の名誉のためにも戦う覚悟でいると語っています。
谷賢一のハラスメントの内容まとめ
今回は谷賢一さんのハラスメントの内容、一連の騒動について見てきました。
大内彩加さん、宮地洸成さん、阿久津京介さんら劇団員からの告発が続いています。
これらの告発が真実であるならば、被害を受けた方の精神的なダメージは相当なものだと思います。
特に性的な被害を受けた大内彩加さんはかなり勇気を出して告発されたことでしょう。
谷賢一さんは「DULL-COLORED POP」主宰を務める傍ら、劇団「青年団」にも所属していました。
これらのハラスメントに関する報道を受けて、劇団「青年団」主宰の平田オリザさんは12月16日、谷賢一さんに対して同劇団退団の措置をとったことを発表しています。
谷賢一氏のハラスメント案件について、劇団のブログにて、氏の退団を発表しました。
夕刻に連絡を受けておりましたが、公演のプレトークなどを挟み、関係各所と連絡を取り合っていたために、文書の公開が深夜となってしまいました。https://t.co/0quCoL363Z— 平田オリザ (@ORIZA_ERST_CF) December 15, 2022
劇団「青年団」の公式サイトでは
このたび、劇団青年団演出部に所属する谷賢一氏がハラスメント案件で東京地方裁判所に告訴されました。
詳細は今後、司法の場で明らかになっていくかと思いますが、他の関係者の証言もあることから大筋の告発は事実であったと思われます。(中略)
劇団の内規に照らして、谷氏は青年団演出部を退団することとなりました。
法律上は推定無罪の原則もありますが、被害に遭われた方の心情をより重く考え、また告発文にはなく訴状には記されている情報も得ていることから、今回の措置を執るに至りました。引用元:青年団
と説明がされていました。
劇団「青年団」としては他の関係者の証言もあることから大筋の告発は事実であると考えているようです。
谷賢一さんはこれらのハラスメントの告発、訴えについて事実無根と反論しています。
また、訴状すら見ていない状況の中で、公演が中止されてしまったことについても承服できないと主張していました。
たった今、全公演の中止が決定したとの知らせがありました。訴状すら見ず、司法の判断も待たずにこの決定を下すことは行きすぎたキャンセルカルチャー、私刑と同じであり承服できません。続きは司法の場で争いつつ、私個人として、この社会的風潮に対し抗議の声をあげていこうと考えております。
また、谷賢一さんが所属していたゴーチ・ブラザーズも谷賢一さんとの契約を解除すると発表しました。
【谷賢一とのマネジメント契約終了について】https://t.co/KpghjQQTp3 pic.twitter.com/1MdxVFN0z4
— ゴーチ・ブラザーズ (@gorchbrothers) December 23, 2022
公式ホームページでは次のように説明してあります。
事態が発覚した日よりこれまで、可能な範囲とはなりますが劇団関係者等からの聴取など調査把握に努めてま
いりましたところ、訴訟内容に関わる判断自体は困難といたしましても、社会人としての倫理及びモラルを逸脱
した行動があったものと評価しうる点が認められました。本日訴状内容を確認の上、本人と話し合いの場をもち
ましたところ、この度の契約解除に至りました。
何が真実なのかはまだ分かりませんし、安易な意見は述べることはできません。
ただ、私自身も過去にパワハラで辛い思いをして会社をやめた過去もあってこの話題も注目しています。
今後、真実が明らかになっていく中で、こうしたハラスメント行為について議論、見直しされていくことを切に願います。