4月24日のプロ野球、オリックス対ロッテ戦(京セラドーム)で千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手に白井球審が詰め寄ったシーンが話題となっています。
この日は前回、前々回と完全試合を続けていた佐々木選手の試合ということで注目を浴びていました。
それがまさか別の内容で話題を集めることになるとは思いもよりませんでした。
審判が感情をあらわにして選手に詰め寄る・・・
前代未聞のシーンでしたので様々な議論を呼んでいます。
世間では白井球審に対して「やめろ」の声まで・・・
この騒動に対して、世間や球界はどう見ているのか・・・?
まとめてみました。
白井球審の詰め寄り行為、いったい何があった?
ロッテ #佐々木朗希 と #白井球審 にアンガーマネジメントの専門家が提言「6秒間をやり過ごせるように」#chibalotte https://t.co/a5F3OGonZi
— 東スポ (@tospo_prores) April 25, 2022
白井球審が佐々木選手に詰め寄ったシーン。
いったい何があったのでしょうか?
それは4月24日のロッテ対オリックス戦の2回2死1塁の場面です。
バッターのオリックス安達選手をツーストライクと追い込んだ佐々木選手のの3球目がボールと判定されました。
その時にランナーのオリックス杉本選手は2塁盗塁に成功。
このあと佐々木選手が2塁方向から本塁方向へ向き直った直後、苦笑いを見せマウンドを降りて数歩前進した行動が、白井球審には不満げな表情で異議を唱えたと映ったのだと考えられます。
白井球審が厳しい表情と何やら佐々木選手に対して言葉を発して詰め寄りました。
それを見た松川選手が制止しようと白井球審をなだめに2人の間に入りました。
その後、千葉ロッテマリーンズの井口監督が白井球審のもとへ行き何やら言葉を交わしました・・・。
この事態を見ていた球場の観客やテレビを見ていた視聴者も最初は何が起こったのか理解できなかった人が多かったと思います。
試合後、白井球審は
「別に話すようなことはないんで」
とノーコメント。
一方、佐々木選手は「僕は分からないですけど」と困惑気味だったとのこと。
また、千葉ロッテマリーンズの井口監督は試合後、
「球審はもっと冷静にやらないといけないと思いますし、当然、判定に対しては何も我々は言ってはいけない。」
と語り、白井球審のもとに歩み寄ったときについて、
「あそこは冷静にいきましょうよ」
と話をしたと明かしています。
ちなみに、公認野球規則では8・02審判員の裁定(a)の項目で以下のように定められているとのこと。
「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチ、または控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」「【原注】ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる」
引用元:デイリー
白井球審に「やめろ」の声が寄せられる事態に・・・
日本プロ野球機構(NPB)の井原敦事務局長は26日、NPBにも相当数の意見が寄せられていると話していました。
世間でも白井球審の行為に対してコメントが多数投稿されています。
「やめろ」というワードも多数見受けられる事態に・・・
- まじで審判やめろ。本当に不愉快。何で中立の立場の奴が喧嘩腰なんだよ。
- 白井球審やめろよ不愉快!自覚ない無能が1番厄介!審判はなんでいるのか?お前が試合まとめないでどうする?
- 白井球審に関してはしばらく ・主審に付けない ・審判技術の再講習 の2点は実施してもらいたいわね。審判やめろとは言わんけど再発防止とケジメは頼むわ。
- 派手に燃えてるな白井球審 普段からみんな審判にはモヤモヤしてるしそのへんが爆発した感じだろうな。 やめろとかはおもわないけどほんと今後あーいう行為はやめてほしいよね。
- 白井球審に思うこと 二度とあの詰め寄り方はやめろ
白井球審に対して、「審判をやめろ」という意見や今回の詰め寄り行為にや言動に対して「やめろ」との声など、厳しい意見が飛び交っています。
なかには白井球審を擁護するコメントもありました。
- 白井球審にやめろとか言ってる人は球審のやり方をわかってないんだなーって思った、 球審はインコースに立って判断するから今回みたいにベースの角を通過してキャッチャーが取ったのはストライクゾーンにギリかすってるかの際どいコース。 そこを審判が誤審するのはあり得ると思う。
- 審判がボールと判定しているのに完全にストライクとか言ってる奴って何なの? 佐々木はマウンドを降りていって文句ある態度出してる注意で済ませてくれたことに感謝するべき ファイターズの伊藤の態度が悪かったからってのも有るのだろう 白井球審これからも頑張ってください
- 白井球審が佐々木朗希に注意しに行くのはそれまでの態度からの累積で当然の話で、審判員の対応としては優しかったんやな。
世間の声は白井球審に対して非難の声、擁護の声それぞれありますが、圧倒的に非難の声が多いように見受けられました。
白井球審の詰め寄り行為を球界著名人はどう見た?
新庄監督「必要あるかな」 佐々木朗への球審詰め寄りhttps://t.co/s0YPPRgjY7
佐々木朗は二回に安達への際どい外角速球がボールとされて苦笑いを浮かべ、直後に白井球審が言葉を発しながら歩いてマウンド付近まで近づいていった。
— 産経ニュース (@Sankei_news) April 26, 2022
ここからは、白井球審の詰め寄り行為に対して、球界著名人はどう見ているのか紹介します。
日本ハム・新庄剛志監督
「映像で見る限り、苦笑いをして『うそやん』って言ったような感じには見えましたね」
(中略)
「例えば、終わった後にキャッチャーとか監督に『あの行為はないよ』っていうことを、イニングの合間に言うとかね。ガーって行くような…。まあその場面しか見ていないけど、あそこまでする必要があるのかな、とは思いましたね」と話した。
また「(球審が)自信を持ってやっている。それも分かりますよ。分かりますけど、あれだけ注目されている選手だからこそ、大人になってじゃないけど、大人ですけど、こらえて、あとでイニングの合間に言ってあげるのが一番ベストじゃなかったのかなと」と新庄ビッグボス。
引用元:デイリー
新庄監督は佐々木選手が不服そうな態度を出していたと分析しつつも、、白井球審も試合を止めてまでやる行為ではないと語っていました。
私も、イニングの合間に注意をすればよかったのではないか?
それでも行為が改められないのであれば、その時は試合中でも注意をする事があっても仕方ないのでは・・?
とは思いました・・・。
高木豊氏
試合鑑賞中に「あれ? ボールなの?」「ストライクじゃないの?」と感じる判定があったと指摘し、仲裁に入った松川捕手にまで“お前なんだ?”という表情を見せた白井球審に「絶対良くないと思う」「もう少し大人になんなきゃいけない」と苦言。佐々木投手や松川捕手に「なんだこの若造は」という思いがあったのだろうと推測しつつ、2人がいまや立派なプロ野球選手である以上、「年齢は絶対関係ない」「職業人として扱わないと」ともコメントしていました。
引用元:ねとらば
高木豊さんから見ても白井球審の判定に疑問符がつくシーンはあったようですね。ただ、それ以上に、佐々木選手と松川選手に対する言動について苦言をされていました。
いくら若い選手でも職業人として扱わなければならない・・・そのとおりだと思います。
また、高木豊さんは佐々木選手に対して「感情を逆なでるような態度は少し控えた方がいいかもね」ともアドバイスをしていました。
松川選手についても白井球審と佐々木選手の間に入って冷静に対応したことを称賛しつつ、元広島カープの達川光男さんのエピソードを紹介しながら、試合中に球審に対して上手くコミュニケーションを取って審判を利用していくこともアドバイスしていました。
落合博満氏
「白井審判の思い込みの強さじゃないかな」とバッサリ。「ストライク、ボールの判定で2、3歩前に出てニヤッと笑った。バカにされたんじゃないのか、という思い込みが強かったんじゃないのかな」と語った。
続けて白井球審に対して「取るべき態度ではない」と一喝。「あの日の白井審判は、ストライクをボールと言ったケースが結構あったんだ」と相手のオリックスに対しても同様の判定があったことを解説した。(中略)
「毅然たる態度をとって、そこに居座ることが最善の策だったと思うよ。たったあのくらいで、ブチギレちゃあ。試合を運んでいく審判にしたら、ちょっと短気すぎたんじゃないのかな」と改めて白井球審の態度を疑問視した。
引用元:東スポWEB
落合博満さんは白井球審に対して当日のストライク、ボールの判定にも疑問を感じていた中で、冷静さを欠いた行為についても「取るべき態度ではない」と一喝しました。
また、佐々木選手と白井球審の間でしこりが残るとも指摘。
「時間がかかるんじゃないのかな。現役を辞めるまで、いなくなるまで、続く可能性はあるよ。人間、執念深いもん」
と語っていました。
清水直之氏
「朗希の態度は普通。審判はどうしたの?って感じ。行動としてはおかしい。ピッチャーが投げて、ボールなの?ボールかこれ?って(いう表情と態度の)何がダメなの?」と投手心理を交え、マウンド上での佐々木朗希のしぐさについては、ごく自然な行動だと説明した。
引用元:スポーツ報知
清水直之さんはピッチャーが審判に対して暴言を吐いたり体当たりをするなどのあからさまな態度は駄目ですが、人生をかけてマウンドに立っているピッチャーが感情が多少出てしまうのは当たり前。
審判は冷静に公平にジャッジする立場の人。
それなくしてスポーツは成り立たない。
タイムをかけて監督や選手に注意するならいいが、白井球審の今回の行動はおかしい・・
審判には冷静にジャッジして頂きたいと語っていました。
また、あの場面で観客は何が起こったのかわからない状況だったので白井球審はあの場で説明をすべきだったと指摘していました。
それがなかった為に後になって議論が起こっているとも指摘していました。
また白井球審の態度にも触れ、大ベテランの選手であれ、新人の選手であれ、どんな選手であれ、同じような態度、同じようなジャッジをやって頂きたいと語っていました。
確かに、今回、騒動にまで発展してしまった要因の1つには、白井球審の佐々木選手や松川選手に対する言動が高圧的だったことが審判としてどうなのか?という意見があったからだと思います。
田尾安志氏
「これくらいのことで怒る審判は見たことがない」とし、マウンドに歩み寄った白井球審と佐々木朗の間に入り、騒動を最小限に食い止めたドラフト1位の松川虎生捕手(18)の行動を「審判をなだめるようにやったということで、神対応をしたな」と称賛した。
引用元:スポーツ報知
田尾安志さんは、今回の一連の映像を見て「えっ、こんなこと?」と思ったとのこと。
プロ野球界でずっとやってきてこれぐらいのことで審判が怒ったのは見たことがないと驚いていました。
田尾安志さんから見ると、佐々木選手のあの態度は全然どうということはないと思ったとの事。白井球審に対して
「ちょっと過敏すぎるなという気がしますね」
と語っていました。
また、18歳の松川虎生選手が白井球審をなだめていたように見えた行動には高く評価されていましたね。
確かに、今回の一件で一番冷静に対応していたのが高卒ルーキーのキャッチャー・松川虎生選手。
いやー、ホント大したものです!
デーブ大久保氏
「皆さんはなんとなく、佐々木朗希は何にも動きとしていないでしょと思うかもしれないが、実はマウンドを降りる仕草をしてしまっている。『えっ、なんで?(ストライク)入っていないんですか?』みたいな」
大久保氏は現役時代の審判とのエピソードを交えながら今回、白井球審の一件を動画公開した理由について「白井だけが悪くなるのは実はおかしいですよというのを言いたくて動画を上げさせてもらいました」と説明した。
引用元:J-CASTニュース
デーブ大久保さんは他の球界の方とは少し違うコメントを出していました。
佐々木選手がやった仕草は、打者がストライクゾーンに抗議を示すためにホームベースで線を引く行動に近いとのこと。
「昭和の審判なら退場」その上で「白井球審だけが悪いというのはおかしい」と語っていました。
松川選手が白井球審をなだめながら、ちょっと前に入りながら行くという動きがあったから余計、白井球審が悪く見えちゃったとも言っています。
「お互いの動き。佐々木朗希、松川のフォロー、白井のマウンドへの行き方、所作でいうと、白井も本当に我慢したなあ。佐々木朗希だから退場に出来ないし、若い子だしという思いがあの表情になった・・・」
との見解を述べていました。
鳥谷敬氏
当然審判がマウンドに来た時の場面だけではなくて、その前にもストライク・ボールのジャッジの時に佐々木投手がマウンドで少し笑うような仕草があって、自分ではストライクと思ったけどボールだったのかなというところから多分始まったと思います。
その後に、もう一度同じような態度というか表情を出したので、審判は審判に対して不服があるのかと感じたので注意したか、「何かあるのか?」と聞きに行ったのか。実際その場にいた訳ではないので分からないですが、審判も違和感を感じて確認しに行ったんだと思います。(中略)
審判がマウンドに来たという行為だけでこれだけのニュースになって、もちろん他の審判の方々も見ていると思います。やっぱり審判の人を仲間にできるというか、味方にできるような選手になってほしいなと思いますね。
引用元:テレビ東京SPORTS
鳥谷敬さんは、白井球審の詰め寄り行為に対しては、佐々木投手の仕草に違和感を示したのではないか?という見解を示していました。その中で佐々木選手に対してアドバイスを送っていました。
「審判の人を味方にできるような選手になってほしい。」
鳥谷さんらしいコメントだと感じました。
鳥谷敬さんは現役時代、ポーカーフェイスであまり表情には出さない人。
自分がボールと思った時にストライクだったりその逆だったりもあったとのことですが、審判も人間で感情もあり、「自分自身は長くやるためには相手を味方にする」という意味でもあまり表情や態度に出すことはしなかったとのこと。
心の中では様々な感情があったはず・・・それをコントロールするのは非常に難しいと思います。
それをやっていた鳥谷敬さんはすごいなあ。
だから長くプロ野球の世界で活躍できたと思いますしファンからも愛されてきたのだと思います。
槇原寛己氏
「審判として、あの態度はきつい。なめられちゃいけないという思いがあったと思う」
引用元:スポーツ報知
槇原寛己さんは白井球審の態度について苦言を呈しながらも、今回の白井球審の行為に至ってしまった要因には以前からの伏線もあったのではないかと指摘していました。
「前の伏線からするとファイターズの伊藤投手が三振だと思ったやつがボールになってそのまま倒れて土下座をしたという・・・パリーグの審判の中では若い奴らにちょっと舐められてんじゃないの俺らというのがちょっとした伏線に僕はあるんじゃないかと思って・・・」
と話していました。
槙原寛己さんが伏線と話していたシーンとは、
4月16日の日本ハム対ロッテ戦で、日本ハムの伊藤大海投手が、5回2死一塁で、ロッテのレアード選手に対して1ボール2ストライクから外角ギリギリのコースに速球を投げ込んだ場面。
ストライクで見逃し三振と思った伊藤選手でしたが、判定はボール。
この時両膝をついて前のめりになり、土下座ポーズをしてしまう形になりました。
この行動に対して審判が注意をしたというシーンです。
当の伊藤選手はストライクと思ってガッツポーズてしまい恥ずかしくて顔を表に向けられない状態だったというだけのことだったようですが・・・
こういった過度な選手のパフォーマンスに対して審判団もいい気持ちではなかった事が積もっていったのかもしれませんね・・・。
また槇原寛己さんは、佐々木選手に対して、
「アメリカに行ったら(審判は)もっと厳しい。そこを見据えるならぐっと我慢して。今回は、戒めとしていい事件だったと思う」
と将来のメジャーリーグ挑戦を見据えてアドバイスを送っていました。
清原和博氏
「これはたぶんあの1球だけの問題じゃなかったと思うんですよ。何球かあったはずなんですよ。それで佐々木投手が不服な顔したと思うんですよ。1球だけで審判あんなことしないです」と持論を展開。佐々木朗が何度かしぐさを見せたことで「堪忍袋の緒が切れて(詰め寄った)」と推測した。
(中略)
「今は審判の方、大変だと思いますよ。リクエストとかあって。審判としての威厳がなくなってきてるんじゃないですか」とコメント。「審判も人間なんで佐々木選手に風が吹いてるんで。あの人もベテランでしょ。イラッとしたんですかね」とした。
引用元:東スポWEB
清原和博さんは白井球審が詰め寄り行為に及ぶまでに、佐々木選手が何度か不服な仕草をしたのではないかと推測しています。
清原和博さん自身は、審判に文句を言って退場になったことはないそうです。
なんか意外ですね・・・(笑)
現役時代は練習中に審判とよく話をするなどしながら、「審判を味方につけて」打席に立っていたとのこと。
佐々木選手に対しても、「ベテランピッチャーに審判の特徴を聞く」などのアドバイスを送っていました。
また、「今回はあまり審判の人を責めないでください。人間ですから。必死でやってるんですから」
と擁護するコメントもされていました。
上原浩治氏
「野球規則にもあるように、ストライク、ボールの判定でホームの方に向かって歩き出すというのは、注意を受けることなので。やってはいけない行為ではありますから、審判の態度は間違ったことではないんですけど」として上で、「ちょっと威嚇するような感じが世の中に見えたんじゃないかと思います」
(中略)
「(白井球審が)大人げないとかいう世の中の意見ありますけど、グラウンドに立てば、若い、ベテラン関係ないと思うので、大人げないという気持ちは僕の中にないですね」
引用元:デイリー
上原浩治さんは、佐々木選手がホームの方に向かっていった事は注意を受ける行為であり、白井球審の取った行動自体は問題ないとの見解でした。
喜怒哀楽を出すのは人間だからある程度仕方ないとも話しておられました。
白井球審の行動が大人がないという感覚もないとの事。
グランドに入れば誰であろうと対等というプロでやってきた人間らしいコメントという印象です。
きっとご本人も不可解な判定をいくつも経験してきているのでしょうが、自分の中でプロとしてどう振る舞うかを考え行動されてきたんだと思いました。
ちなみに、佐々木選手の態度はメジャーなら一発退場の可能性もあると語っていました。
白井球審の騒動でダルビッシュ選手が問いかけた審判に対するリスペクト
ダルビッシュ選手は白井球審の行為に対して擁護するコメントを発信されていました。
「野球の審判って無茶苦茶難しいのに叩かれることはあっても褒められることはほとんどないよなぁ。選手も散々態度出すんだから審判にも態度出させてあげてください」
(中略)
「誤審といいますがテレビで見てる分には判定は簡単です。ですがあの場にいてリアルタイムであれだけ誤審が少ないのは本当にすごいことです。元プロ野球選手が審判とかすると誤審連発なので、自分からするとプロ野球の審判は全員化け物です笑」と敬意を示した。
引用元:デイリー
ただし、ダルビッシュ選手も
「白井球審がマウンドに詰め寄ったこと、詰め寄るという行動に対して、一切肯定してません」
と説明をしています。
ダルビッシュ選手は審判に対するリスペクトの欠如を感じているとの事。
今までのプロ野球の歴史の中でも、選手や監督が審判に対して退場になる行動や恫喝みたいな声を荒げて体をぶつけるなどの行為が多々あることを指摘。
「選手がセルフジャッジで審判のメンタルも考慮せずに恫喝まがいのことしても弁明や説明、謝罪すらされないのは当たり前、むしろ忘れさられる審判側のことは考えたことありますか?」
と問いかけていました。
いざ審判が自分の感情を表に出した時には、クレームをつけられすごく言われてしまう事に対し、不平等に感じてしまうというか、違和感を感じてしまう・・・とのこと。
「審判はこうあるべき、と自分の物差しで決めつけてしまう人が多い」
と語っています。
ダルビッシュ選手曰く、審判はみんなが思っている以上に何万倍も難しいとのこと。
またダルビッシュ選手はメジャーと日本を比較し、
「アメリカでは審判はこうあるべきとか、するべきじゃないとか言うのは聞いたことがなく、メジャーでは審判もフィールドのなかで歴史を作っている一員だと、アメリカ人は理解している」
と説明していました。
ダルビッシュ選手も言っていたのですが、審判が褒められるシーンはなかなかありません。
ですが批判をされることはよくあります。
審判をされている方もそれは承知の上で仕事をされていると思います。
ただ選手も成績が悪ければファンから罵声を浴びたり避難されたりします。
もっと言えばチームから戦力外通告を受けることもあります。
ですので選手も自身の誇りをかけ、家族の生活を守っていくためにも真剣です。
審判員も同じく誇りを持って仕事をされていることでしょう・・・
今回の白井球審の詰め寄り行為のような騒動は、お互いプロとして誇りを持ち真剣に試合に臨んでいるからこそ起こりうる事だと思います。
もちろん、決して審判員として誤審があってはならないというのは大前提。
ただ、そこには選手、審判員、そしてファンも含めてお互いリスペクトを忘れてはならない・・・
ダルビッシュ選手や清原和博さんの言葉を受けて私はそう思いました。
白井球審の詰め寄り行為騒動を受けて思うこと
【 #NPB 】友寄審判長が白井球審の佐々木朗希に対する言動に指摘「別の方法があった」本人「深く理解した」 https://t.co/YcDvZcoIxu #野球 #baseball #yakyu pic.twitter.com/LGDxA9zB1H
— スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) April 26, 2022
このたびのロッテ・佐々木朗希投手に白井球審が詰め寄った場面について、日本野球機構(NPB)の井原事務局長が友寄審判長からの報告があったことを説明しています。
「当該審判については、対応の仕方として、プレーヤーに対して指導、注意をすることがありますけど、今回の場合は別の方法があったということを考えて、対応するべきだったという指摘を(審判長が)して、当該審判の方もそれについて深く理解をしたと聞いております」
引用元:スポーツ報知
井原事務局長は、
「一般論として、注意を捕手に伝えるとか、イニングの合間に伝えるなどの方法がある」
と語っていました。
今回の白井球審の行為については、日本野球機構(NPB)も審判団も別のやり方があったと認めたということですね。
なお、今回の騒動について、
「判定に不服を表した選手に対して注意を与えるのは審判の権限。」
「注意の仕方があの場面にふさわしかったかどうかは、各自の反省に任される部分。今の世間の反応を見て、考えることはあるんじゃないか」
と、白井球審に反省を促しつつも、白井球審に対して特に処分などはないとのことです。
その後、5月9日に、日本野球機構(NPB)と12球団で、臨時12球団代表者会議および機構理事会、実行委員会を開催し、その中でも白井球審の行動について審判員による全体ミーティングを実施し、改めて公認野球規則に記されている審判員の行動規範を順守することを確認した事が報告されました。
ただ、今回の騒動の中で新庄監督が気になるコメントもしていました。
「何年か後はたぶん、アンパイアもいなくなるんじゃないかな。AIじゃないけど、そういう風になってくる可能性はある。」
今回のような審判に対する問題が大きくなっていくと審判もAI化されていくのではないか?と危惧されていました。
実際、アメリカでは審判もAI化が実験的に運用されたりしています。
ロボット審判は独立リーグで3年間運用されたり、マイナーリーグでも徐々に適用されています。
今シーズンは3Aの数試合でも導入されているようです。
メジャーにもその波が来てもおかしくないところまで来ているとのこと・・・。
もし、そういった審判がロボットになるような動きが今後プロ野球界にあるとするならばそれは残念なことでしかありません。
やはり野球は人間の審判がいてこそ盛り上がる!
先述のプロ野球OBのアドバイスにもありましたが、審判も感情を持つ人間。
その中で選手と審判との間で生まれる駆け引きもまた面白い・・・。
たまには誤審もあるでしょう。
そこはビデオ判定なども取り入れられていっているし、何より私は、審判の
「ストライク!」、「ボール!」、「アウト!」「セーフ!」
というジャッジの声を聞きたい!
これも野球が楽しくて盛り上がる要因の1つですよ!
今回、白井球審の言動は問題となる点もありましたが、
白井球審の「ストラーイク!」という甲高い声も個人的には好きなんですよね。
あれがうるさいという人もいるようですが・・・(笑)
デーブ大久保さんは、白井球審について
「白井という人間、ぼくが知ってる限りで言えばめちゃくちゃまっすぐで昭和の審判です」
とコメントしていました。
今回、白井球審の詰め寄り行為で審判のあり方について色んな意見が飛び交っていますが、審判としての誇りを持って自身の仕事を全うしようとしている中で起こってしまったことでしょう。
白井球審は今回の佐々木投手に対する詰め寄り行為以前にも判定や選手に対する退場宣告について話題となったことがあります。
今回、感情のコントロールが出来ていないような行動になってしまったのは残念ですが、白井球審がこれまでプロ野球界に貢献してきた功績もあるのも事実です。
選手も審判も誇りを持って試合にのぞんでいると思います。
その中で時には判定をめぐって衝突することもあるでしょうが、ダルビッシュ選手が言っているようにお互いにリスペクトだけは忘れず戦ってほしい・・・と思いました。
私はプロ野球が大好きで毎年、シーズンが開幕するのを楽しみにしています。
これからもプロ野球を楽しんでいきたいし、盛り上がってほしいと思っています。
今後もプロ野球を応援していきたいと思います!