4月24日のプロ野球、オリックス対ロッテ戦で白井球審の佐々木朗希選手への詰め寄り騒動に対する議論が絶えません。
私自身、ここまで尾を引くことになるとは思いませんでしたが、それだけ世間に与えた印象は大きかったということなんでしょうね・・・。
これまで、私の記事の中でも、今回の白井球審の詰め寄り騒動に対する球界の著名人の意見をまとめて紹介させて頂いておりましたが、ここに来て芸能界の著名人のコメントも見受けられるようになってきました。
そこで今回は白井球審の詰め寄り騒動に対する芸能人のコメントをまとめてみました。
芸能人は直接野球をやる立場でも専門的な立場でもありませんが、彼らも一般人から日々、注目を浴びている立場の人達・・・。
芸能人という立場から見て、今回の騒動に対して、どんな見解、感想を持っているの?
それでは見ていきましょう!
白井球審の詰め寄り騒動振り返りと元審判員の見解
白井一行球審の佐々木朗希詰め寄り騒動余波…選手会が審判不信感でNPBへ質問状提出へ https://t.co/W6xLYixhFt #野球 #baseball #yakyu pic.twitter.com/ehrQRGBFXH
— スポーツ報知 プロ野球取材班 (@hochi_baseball) April 28, 2022
芸能人のコメントを紹介する前に、今回の白井球審の詰め寄り騒動の簡単な振り返りと、この一件に対する元審判員の見解を見てみましょう。
問題となったのは、4月24日のオリックス-ロッテ戦の2回裏のシーンです。
佐々木選手が投げた球がストライクにも見えましたが判定はボール。
このことに佐々木選手が不服そうな態度を示したと判断した白井球審が高圧的とも思える態度で詰め寄ったことが大きな騒動となりました。
この一件に対して、ダウンタウンの松本人志さんの番組「ワイドナショー」に出演した元プロ野球審判の山崎夏生さんは、
「(白井審判の)行動自体はルールに則っているんです」
と解説。
公認野球規則、審判員裁定8・02に書かれている
「審判の判断に基づく裁定は最終判断のものであるから、プレーヤー、監督、コーチ、また控えのプレーヤーが、その裁定に対して異議を唱えることは許されない」
「ボール、ストライクの判定について、もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば試合から除かれる」
とするルールを読み上げ、山崎さんは
「これを知らない選手は多いんじゃないか」
と語っておりました。
元審判員の山崎夏生さんからすれば、そもそも佐々木選手が不服そうにマウンドから降りてホームベースに向かったことがルールから逸脱しているという見解です。
ですから白井球審の行為はルールに乗っ取って行った行為で問題ないということでしょうか・・・
山崎夏生さんの解説に賛同するかどうかは別にしても、この番組を見た視聴者のコメントを見ていると、「山崎さんが解説してくれるまでこんなルールがあるのは知らなかった」という人もいましたし、「選手の注目度やファンの反応よりもルールが尊重されるのは正しい」という意見もありましたね。
白井球審の詰め寄り行為に対する芸能人の辛口コメント
ここからは芸能界の著名人のコメントを見ていきましょう。
マツコ・デラックス
「明らかにすごい不服そうかと言われたら、あれぐらいピッチャーだったらみんなやってるよね」と話し、「(球審は)マウントを取りに行ったんでしょ。『佐々木朗希いったぞ、俺、偉いんだぞ』っていうことなんじゃないか」と感想を語った。
引用元:デイリーデイリー
マツコ・デラックスさんは、白井球審がマウントを取りに行ったと見ています。
マツコさん曰く、かつて江夏豊さんらが活躍した時代は、「一発かましたるで」みたいな人達がいっぱいいる時代なので、白井球審のように威圧的に審判もやっていかないと舐められてしまったらとも思うが、佐々木くんはそんなタイプじゃないとのこと。
マツコさんは白井球審のことを
「絶対、昔の人なんだろうと思う」
「なんか仁義なき戦い見ただったじゃん、1人だけ」
と厳しいコメントをされていました。
白井球審の威圧的な態度について嫌悪感を抱いている印象ですね・・・。
ほんこん
「要するに見ててええ気がしたかと言うとこやと思う。俺はええ気はせえへんかった」「人間やから感情的になることもあるけど、あれは見てて不愉快やったね」
引用元:東スポWEB
芸人のほんこんさんは見ていて不愉快だったとのこと。
また、例えばピッチャーの危険な投球に対してバッターが詰め寄るならわかる。でも審判が・・・というのはわからないというような考えを示されていました。
審判はいがみ合っている選手に対して「やめろ」と言わなあかん立場だと苦言を呈しています。
ほんこんさんから見れば試合の規律や進行を司る審判がとる行動ではなかったということでしょうね・・・。
カンニング竹山
「あれがもし、ソフトバンクの和田投手だったら、白井さんやってないですよ。和田さんが『あぁ?』って言ったとしても(白井球審も)『何だこの野郎』ってなってないですよ」と41歳のベテラン左腕を引き合いに出し「若いからちょっと生意気に“この野郎”という感情があったんじゃないですか、少しは」と持論を語った。
引用元:Sponichi Annex
カンニング竹山さんは、相手が若い佐々木選手だから出た感情と行動との見解を示していました。
相手が誰であろうと公正にジャッジする立場の審判が、人を見て行動を変えるのならばそれはいけない・・・
これは審判である限り絶対に貫いてほしいところですね。
また、カンニング竹山さんは、捕手の松川選手が素早く間に入ったこを称賛。
「例えば45歳の時にスタジオで(とんねるず)貴さんがぶち切れたときに俺、止めれないですもん。18歳でとんねるずがぶち切れるって止めれないっしょ、普通。18の芸人が売れていたとしても」
とコメントされています。
確かにあの時一番冷静に対応したのが、若干18歳の高卒ルーキーの松川選手。
あれは本当にあっぱれでした!
石橋貴明
「ビッグボスが言ってたのが僕は一番心に響いた」と話し、「やっぱり、イニングが終わった時に本人に言うなり、ベンチに言うのが正しかったのでは。ビッグボスの意見が俺も聞いてて、これが一番正しい対処の仕方だったんじゃないかなって」と日本ハム・新庄監督の意見に賛同した。
引用元:Sponichi Annex
とんねるずの石橋貴明さんは、日本ハムの新庄剛志監督のコメントに賛同していました。
新庄監督は、白井球審が試合を早く進行させるべき審判があそこで時間を止めてまで行った行為に対して、
「大人になってこらえて、後でイニングの間に言ってあげるのがベストだったんじゃないかな」と語っていました。
私も、新庄監督のこのコメントに一番賛同でしたね。
中居正広
「ちょっと感情的じゃないかって。ほら、『何や、こら!』ですよね?」と指摘。「松川捕手が止めに入ったら、『何や、こら!』って…」と、下から見上げるような首の動きを再現して見せた。
引用元:Sponichi Annex
中居正広さんは白井球審が感情的になっていたとの印象を持っていました。
また、イニングの間や試合終了後に警告すれば良かったのでは?と警告のタイミングにも疑問を持っていました。
さらに、中居正広さんは次のようにもコメントしています。
「野球好きなので、この球場、フィールドの中での戦いを、僕なんかは外野で応援している。フィールド内のことは僕ら素人にはわからない。でも、僕なんか応援している側は選手ファースト、活躍している選手を応援している。だから、選手のほうの目線になってしまう」とファンとしての立場を説明し、「この件に関して、OBとか解説者は審判の態度は当然のことだと。(佐々木朗の)その態度はダメじゃないかって(意見がある)。(そういう意味で意見が)分かれているところだと思う」と見解を示した。
引用元:Sponichi Annex
中居正広さんのこのコメント・・・。
私もズバリその通りだと思いました。
我々ファンは選手を応援しているから、ファン目線でつい選手側のことを考えてしまう・・・。
確かに球界の著名人の中には、白井球審の行動にそれほど問題があったとは思えないとか、当然の行為との見解を示している人もいましたし、白井球審の行為は肯定してなくても擁護するコメントをしている人もいました。
プロ野球の世界でやってきた人間だからこそのコメントですし、審判という立場にも敬意を表しつつ、多少、不可解な判定があったとしても自分の中で処理して、いかに高いパフォーマンスを生み出していくかに集中していたんだろうなあ・・・
何となくですけど、白井球審に対して批判的なコメントをされていなかった選手って、どちらかと言えばプロ野球界で偉大な成績を残された人や長く活躍した人の方が多かったように思えます・・・
ヒロミ
「詰めより方がちょっと…。見た目で『おっ、おいおいおい』って、なんか(詰め寄っているように見える)」と賛同。「ちょっと違うんじゃないかっていう言い方なのか、見ている映像が『おいおいおい!』って、『おい、どうした!』って見える」
引用元:Sponichi Annex
ヒロミさんは中居正広さんの意見に賛同していました。
白井球審の態度がいかにも詰め寄り行為に見えたということでしょう。
松本人志
「あの審判の方はそのルールのもとに行動したんですかね?僕なんか一瞬の怒りがそう(させたのでは)」と白井球審に疑問符。
(中略)
「僕には冷静には見えなかった。感情的じゃないかなって僕は思うのですが…」と厳しい表情を浮かべた。
引用元:Sponichi Annex
ワイドナショーに出演していた松本人志さんは、先述の元審判員の山崎夏生さんの解説に対して、白井球審はルールの基づいて行動したというより、一時的な感情で動いてしまったのではないか?との見解を示していました。
この松本人志さんのコメントに対し山崎夏生さんは「いや、そんなことない。審判はもっともっと冷静ですよ。」と言っていました。
山崎夏生さんも白井球審のことはよく知っているはず・・・
彼からすれば白井球審は感情的に行動したとは映ってなかったということですか・・・
白井球審は普段からちょっと高圧的に見えちゃうところがあるんですかね?
また、松本人志さんは白井球審の判定にも「あれストライクですよね?」とそもそもこの騒動の発端はストライク・ボールの判定から始まっている事も指摘していました。
さらに芸人目線で、
「あれもやっちゃったなって思われたと思うんですよね」
と白井球審の立ち場を想像しながら、
「芸人でいうと、やらかしたのを新人の勢いのあるのにイジられて、笑いで返せなくて怒りだした、そんな構図に見えた」
と語っていました。
白井球審も自信の判定に「やっちゃったかも?」と思っているところに若い選手からクレームを受けて怒るしかなかったと見えたということなんでしょうね。
いかにも後輩芸人の上に立つ松本人志さんらしいコメントでした。
武井荘
ジャッジするのにアレは威圧的だったなってすごく感じるけど、判定がギリギリ分からないものに関しては審判が威厳を保つような場所じゃないと思うんだよね。
(ワイドナショー山崎夏生さんのルールの解説について)
そのルールではそれがダメなんですっていうのはあるけど、別に挑発するためにマウンドを降りたわけでも審判に詰め寄ったわけでもない、アレは別に警告されるような行為ではなかっただろうなと僕は思いますけどね。
武井荘さんは、ワイドナショーの山崎夏生さんのルール解説に理解を示すものの、佐々木投手の行為は警告されるほどのものでもないとの見解でした。白井球審の行為は威圧的に見えたとのこと。
また、審判のジャッジが絶対で、審判がその場で判断したことを覆してはならぬという暫定的なルールについても疑問を呈していました。
「審判の威厳を保つのに審判のジャッジに威厳を持たせるのではなくて、分かりにくい判定があった時に、審判自らがコールして、ビデオを利用して確認するとか、審判がジャッジするために取る最大限の努力みたいなものをもっと広げてあげればいいんじゃないか」
と語っていました。
明石家さんま
「一つ一つ、そんなに大層なことじゃないよね」と感想を口に。「ボール、ストライクの判定で興奮してる場合じゃない。もったいない、時間が」
(中略)
「分かるよ、プロ野球選手の立場からすると、その1球で人生が変わったり、その1球で年俸が変わったりすることもあるんで。審判との相性があったりする」と前置きした上で、審判にまつわるエピソードを口に。「江川さんなんかは審判で勝敗を出すと、1人の審判だけ負け越したりしてるんです。江川の得意の球は、江川はストライクと思ってるけど、その審判はボールなんですよ」
引用元:Sponichi Annex
明石家さんまさんは一番客観的に冷静に騒動を捉えたコメントをされていました。
そもそもここまで議論することか?
という感じなのでしょうか・・・
幾多の苦難を乗り越えてきたであろう明石家さんまさんからすれば、そんなに大きくする話題でもないということなんでしょう・・・。
ただ、江川さんのとある1人の審判の時だけ負け越しているという発言は気になりました!
いったいその審判って誰なんでしょうね・・・?
またこのエピソードを聞いて、ある意味選手の立場からするとたまったもんじゃないなと思いました。
これが事実なら審判の資質や技術を問われても仕方ありません。
明石家さんまさんは、審判によってストライク、ボールの判定に多少のズレが生じるのは致し方ないという考えを示されていましたが、審判団として出来る限り改善していってほしいですね。
特に江川さんの特定の審判の時だけ負け越してるって・・・偶然ではないでしょうし、おそらく感情的な部分での判定も多くあったのではないかと勘ぐってしまいます。
白井球審の詰め寄り騒動、説明があっても良かった…
今回の白井球審の詰め寄り行動に対する芸能界の著名人のコメントを見て、白井球審の感情的な部分にフォーカスしたコメントが多いなあと感じました。
芸能界で活躍する立場と照らし合わせながらコメントされたりするところはさすがというところでしょうか・・・?
明石家さんまさんの場合は、いろんな経験をされているというか、話を大きくするほどでもないという器の大きさみたいなものも感じました。
いずれにせよ、芸能人から見ても白井球審の詰め寄り行動はあまり良い行動ではなかったと見られているという印象でした。
また中居さんも言っていたようにファン目線になって話をしてしまうというのもあると思います。
白井球審からすれば、野球の素人にルールもわからずにとやかく言われるのは心外かも知れませんが・・・
ただ、プロ野球はファンの応援があってのもの。
ファンはどうしても選手が主役で審判は裏方という立場で見てしまうと思います。
そしてファンが感情移入している主役の選手ではなく、裏方である審判が感情に任せて出しゃばってきたとなれば批判が多くなるのも無理はありません。
ただ、審判としての言い分もあったはず・・・。
ワイドナショーに出演した山崎夏生さんにも、白井球審だけが悪者になっているような論調が多いことにもどかしさも感じていたのかもしれません。
番組のあの場でルールを解説してくれたことは良かっと思います。
こういったルールを知らないであの詰め寄り行為を見ていたファンなら、佐々木選手の態度が気に入らなかった白井球審が感情的になっとしか思えないのも致し方ありませんからね・・・。
ルールにのっとっての行動だとしても、やっぱり感情的になっていた部分はあったかなあと私も思ってはいますが・・・
今回、ここまで話が大きくなった原因の一つに、試合のあの場で詰め寄り行為の理由や経緯を説明しなかったことがあると思います。
審判に威厳を守るというのもあったかも知れませんが、理由がわからないまま憶測だけが先行してしまっているのでなかなか事態も収束しないのではないでしょうか?
後日、友寄正人審判長が白井審判員に対して
「球審から注意をすることはあるが、別の方法があったということを考えて対応すべきだった」
と指摘したことを明かしたそうですが、なぜ、白井球審がマウンドまで詰め寄ろうとしていたのかという部分に関しては理由がちゃんと説明されたわけではありません。
その辺りも白井球審本人、あるいは審判団から説明してもらえるとモヤモヤしてしたものも消えていくような気がします。
例えそれがルールという部分だけではなく、感情的になったという理由もあったとしても、そう言った説明を受ければすっきりしていくのではないでしょうか?
今回の騒動から「ロボット審判」の声まで出たりしていました。
おそらくこういったロボットやAIの技術が進むにつれて、人間とロボットの共存は進んでいくような気はしますが、私は人間の審判があってこそのプロ野球とも思っています。
審判団の方々にも今回の騒動を受けて、審判員の在り方、技術向上について見直していただけると嬉しいです。
選手会も質問状を提出するとのことですし、お互い協議していきながら、より良い改善策を打ち出していってくれることを願います。
プロ野球がもっと楽しく盛り上がってくれたらファンとしては何よりです!
今後もプロ野球を応援していきます!