鈴木京香が継承した歴史的住宅はヴィラ・クゥクゥ!購入した理由は?

映画やドラマで活躍されている女優の鈴木京香さん。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、後白河法皇の側室・丹後局を熱演が印象的でしたね。

このたび鈴木京香さんが歴史的住宅を購入されたというニュースが流れました。

女優である鈴木京香さんが何故、歴史的住宅を購入?

その理由って知りたいですよね。

ちょっと興味がありましたので調べてみました!

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鈴木京香が購入した歴史的住宅は「ヴィラ・クゥクゥ」

鈴木京香さんが購入した歴史的住宅は都心の超一等地に建っている「ヴィラ・クゥクゥ」

この「ヴィラ・クゥクゥ」は有名な建築家が造った歴史的価値の高い建物だとか・・・

この建物は建築家・吉阪隆正さんの設計によるもの。

吉坂隆正さんは世界的に有名なスイス出身の建築家、ル・コルビュジエの元で働いた3人の日本人建築家のうちの一人で近代建築を日本に広めた有名な建築家とのこと。

この「ヴィラ・クゥクゥ」は1957年に建築されました。

延床面積67.2㎡(約20坪)、鉄筋コンクリート造の2階建ての住宅です。

この「ヴィラ・クゥクゥ」は、吉阪隆正さん代表作とも言われているそうで、曲線状の屋根や色ガラスを嵌め込んだ小さな開口部やトップライト、コンクリートによる自由な造形が特徴の住まいとのこと。

躯体のコンクリートが硬くて、苦労したそうです。

独特の曲線状の屋根は形状がなかなか決まらず、吉阪隆正さんも現場に何日も通って決めたとか・・・

建設中に見た子どもたちから「象さんの家」と言われていたそうですよ!

建築の学校の授業でも「ヴィラ・クゥクゥ」の模型の作成の演習などが行われていたりしているようです。

学校の授業での演習にも採用されるくらいに歴史的に見ても評価の高い建築ということなんでしょうね!

「ヴィラ・クゥクゥ」は東京都渋谷区に建っています。

「ヴィラ・クゥクゥ」はこれまで施主様の意向で見学の受付はしてなかったようで、オンラインイベントで公開されたぐらいだそうです。

それでも建築関係の仕事に携わる人や学生の中には、「ヴィラ・クゥクゥ」を見に行って自ら何かを得ようと学んでいる人も多いようですよ!

「ヴィラ・クゥクゥ」は1956年に建築された建物ですから、戦後10年も経たないうちの建築物になります。

そんな時代にこんな家が建っていたなんて・・・

よくよく考えると貴重な建築物と言えますね!

戦後のモダニズム建築に与えた影響は計り知れないと言われているようです。

「完成当時、日本にはまだコンクリートで造られる住居がほとんどありませんでした。ヴィラ・クゥクゥはコンクリートで造られた初めての自由な造形の住宅といえると思います。 またところどころ師であるル・コルビュジエの影響を感じさせる建築物でもあり、歴史的・文化的な価値が非常に高い住宅です。これまでの所有者さんも丁寧に手入れをしながら住まわれてきました」

引用元:女性自身

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鈴木京香が「ヴィラ・クゥクゥ」を購入した理由は?

「ヴィラ・クゥクゥ」の初代の施主は、吉阪隆正さんの早稲田大学時代の山岳部の友人であったフランス文学者・早稲田大学名誉教授であり登山の・近藤等さんで、この土地の近所の方から土地を譲り受けて建築されたそうです。

それにしても歴史的住宅である「ヴィラ・クゥクゥ」を何故、鈴木京香さんが購入することになったのでしょうか?

鈴木京香さんはもともと建築やインテリアデザインを見るのが好きだったり美術館に行くのも好きだとの事で芸術作品に興味を持っていたそうです。

「ヴィラ・クゥクゥ」の存在を知ったのは、2019年にアートバーゼルとヴェネチア・ビエンナーレといった美術博覧会に行った際にロンシャン礼拝堂に訪れた時だったとのこと。

 「2019年にアートバーゼルとヴェネチア・ビエンナーレに行った際、スイス人アーティストのピピロッティ・リストが車を運転して〈ロンシャン礼拝堂〉へ連れて行ってくださったのです。霧雨が降って寒い日でしたが、神秘的ないい時間を過ごしました。この建築を見た後で、偶然にも《ヴィラ・クゥクゥ》のことを知り、分厚い白壁に開いた大小色とりどりの窓がそっくりなのを見て、一気に心惹かれました。この時の旅の記憶が、《ヴィラ・クゥクゥ》を継承するとても大きなきっかけになりました」

引用元:CasaBRUTUS 

ロンシャン礼拝堂はフランスのロンシャンにあるル・コルビュジェが手掛けた礼拝堂です。

鈴木京香さんはこのロンシャン礼拝堂を見た神秘的な時間が忘れられなかったようですね。

その後、偶然に知った「ヴィラ・クゥクゥ」の設計がロンシャン礼拝堂にそっくりだったことが購入の大きなきっかけだったと語っています。

「ヴィラ・クゥクゥ」にもロンシャン礼拝堂と同じような装飾の色窓があります。

ヴィラ・クゥクゥの階段・小窓

画像引用元:CasaBRUTUS 

曲線状の屋根の外観もロンシャン礼拝堂のイメージを踏襲しているような印象ですよね。

ル・コルビュジェのもとで働いていた吉阪隆正さんが手掛けた「ヴィラ・クゥクゥ」ですから、鈴木京香さんも一目惚れしたのかもしれませんね。

また、一部の報道では、

恋人と言われている鈴木京香さんと長谷川博己さんが「ヴィラ・クゥクゥ」でときどき過ごすのではないか?

という記事もありました。

長谷川博己さんの父は建築評論家で、学生時代にル・コルビュジエをテーマ卒業論文を書いたり、大学教授になってからも授業で取り上げたりしていて、長谷川博己さんにとっても特別な建築家だそうです。

ヴィラ・クゥクゥは2人にとっても特別な意味を持つ建物です。竣工当時の状態に戻すため、京香さんは長谷川さんと一緒にル・コルビュジエや、吉阪先生について勉強することもあるといいます

引用元:女性自身

鈴木京香さんと長谷川博己さんともにル・コルビュジェと縁があったというところも購入の理由のひとつだったかどうかは分かりませんが、二人でこの「ヴィラ・クゥクゥ」でル・コルビュジェについて語り合うのもとても良いのではないでしょうか?

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鈴木京香がヴィラ・クゥクゥの購入にかけた費用が莫大!

鈴木京香さんの「ヴィラ・クゥクゥ」の購入には莫大な費用がかかっていると言われています。

不動産関係者の話によると、都内の超一等地にある約60坪ある土地だけでも約3億円はかかっているとか・・・

また、「ヴィラ・クゥクゥ」は歴史的建造物ですから、美術品と同じで価格に明確な基準はないとのことですが、都心の一等地にあり、移築もできないことから、鈴木京香さんが引きとっていなければ、おそらく解体されていたと言われています。

鈴木京香さんは、5年ほど前に高級マンションを購入していたそうですが、2年前に売却され、現在は賃貸に住んでいるとのこと。

マンションの売却費用も「ヴィラ・クゥクゥ」の購入費用に当てられているのでしょうか・・・?

「ヴィラ・クゥクゥ」は竣工時の状態に戻すことを優先して改修工事をしているそうです。

60年以上前の建物ですから、これにも莫大な費用がかかるらしいですよ。

それでも、歴史的住宅をちゃんと残していきたいという思いが強くあるようですね。

「自分が継承させていただくことになった家が、こうして立派な展覧会に出るという奇遇に驚いています。竣工時の状態になるべく戻すことを優先して修復をしているので、当時の資料を見ることはとてもいい勉強になりました。この素晴らしい遺産的建築をちゃんとした形で残さなければと、いま責任も感じています」

引用元:CasaBRUTUS 

自身の財産を出してでも歴史的な遺産である建物を残していこうとされている鈴木京香さんは本当に素晴らしいですね!

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最後に・・・

今回、鈴木京香さんが歴史的住宅「ヴィラ・クゥクゥ」を購入したことについて触れてきました。

女優業をされながら建築をはじめ、芸術・アートという分野に興味を持ち、勉強されながら歴史的遺産を自ら残していこうとされている鈴木京香さんは本当に素晴らしいと思いました。

「ヴィラ・クゥクゥ」の継承者として、名前を伏せたままにしておく事も出来たと思いますが、あえて公開されているのは、この歴史的遺産を残して世の中にも知って頂きたいという思いもあるのかもしれませんね。

鈴木京香さんが購入しなければ、「ヴィラ・クゥクゥ」は解体されてしまっていたとのことですから、建築界においても鈴木京香さんは大いに貢献されたのではないでしょうか?

また、鈴木京香さんは2022年11月3日から6日まで都内の美術館などを会場に開催される日本の現代アートを国内外に発信するイベント「アートウィーク東京」のアンバサダーに就任するなど、建築やアートの分野におきまして積極的に貢献されています。

仙台の高校時代は美術部に所属し、学芸員なることを考えたこともあったほどアートへの関心は高く、アートから刺激を受け、表現することへのヒントにもなっていると語っていました。

そして、とうとう鈴木京香さんが購入した「ヴィラ・クゥクゥ」の修復、継承した全貌を特集した記事が「Casa BRUTUS」に掲載!

鈴木京香が継承した歴史的住宅はヴィラ・クゥクゥ!

画像引用元:kyokasuzuki_official Instagram

鈴木京香さんが今後、「ヴィラ・クゥクゥ」をどのような形で活用されていくのかは分かりませんが、今後の活動にも注目していきたいと思います。

女優業でも活躍され私達を楽しませてくれている鈴木京香さんを今後も応援していきたいと思います。

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